リアルフォワードで高い実績を誇る「Flex Beggar」に、3つの新たなバージョンである「Flex Beggar2」「Flex Beggar2 Day Trading Edition」「Flex Beggar2 High Risk Edition」がリリースされました。
新しくなればバックテスト結果が良くなるのは当たり前、しかしながら新バージョンが、必ずフォワードで更に高い結果を出してくれるとは限らないのがEAの常
よって「Flex Beggar」を新バージョンに置き換える気はさらさらなく、ロットを分け合うかたちでの並走を考えました。
そいつがこれ「Flex Beggar2 Day Trading Edition」!
コイツもかなり期待出来そうな気配です。
このEAは検証終了しました。
「Flex Beggar2 Day Trading Edition」の特徴、エントリー精度の高いスキャルピング・デイトレードEA
トレードスタイル:スキャルピング・デイトレード
通貨ペア:22通貨ペア23種類
AUDCAD、AUDCHF、AUDJPY、AUDNZD、AUDUSD、CADJPY、CHFJPY、EURAUD、EURCAD、EURCHF、EURJPY、EURNZD、GBPAUD、GBPCAD、GBPCHF、GBPNZD、GBPUSD、NZDJPY、NZDUSD、USDCAD、USDCHF、USDJPY、AUDNZD
使用時間足:全時間軸
最大ポジション数:1本
両建て:なし
口座限定:あり
MM機能:無し
トレード頻度:全通貨ペア合計で1日7回程度
最大テイクプロフィット:4.5~15.5Pips(通貨ペア毎設定)
最大ストップロス:40~120Pips(通貨ペア毎設定)
価格:GEMFOREXにて無料で使用可
EAの特徴は、基本朝スキャルピングで状況次第でデイトレードを行います。
エントリー精度が高く、1通貨ペア毎の取引回数は少なく、22通貨ペアと多通貨で取引回数を稼ぎ出します。
同じロジックのパラメータ違いだけで、22通貨ペアと多くの通貨ペアに対応しており、基本ロジックの良さが伺えます。
「Flex Beggar」と比較して、今回の3バージョンは共に、取引回数、総利益を上げている代わりに、最大ドローダウンが高くなっているとの事です。
よってドローダウンの低い安定した取引を望まれる場合は、「Flex Beggar」がおすすめです。
しかしながら「Flex Beggar」のドローダウンがかなり低いだけで、他のEAに比べたら「Flex Beggar2 Day Trading Edition」も十分にドローダウンは低いです。
パラメータの設定次第では「Flex Beggar」と同様の取引も可能
今回「enduranceMode」と「avoidVolatileMarket」のパラメータが追加されました。
これを共に「false」にし、各値を同じにすれば「Flex Beggar」と全く同じトレードとなります。
本当に「Flex Beggar」と味付けが違うだけと考えて良いです。
enduranceMode: trueにすれば、ポジションをオリジナルより長めにホールドします。
avoidVolatileMarket: trueにするとボラティリティが高い日は取引しないとの事、この点は「Flex Beggar」と比べ安全な設定が可能ですね。
「Flex Beggar」との大きな違いは、「Flex Beggar」が最大2時間ポジションをホールドするのに対し、「Flex Beggar2 Day Trading Edition」は最大4時間ホールドします。
また、ストップロスの設定値が大きめです。
AUDNZDのパラメータは、朝スキャルと深夜スキャルの2パラメータ
もうひとつ「Flex Beggar」にはなかったパターンが追加されました。
AUDNZDには、通常の朝スキャルとは別に、深夜0時~5時40分の値動きが安定している時間帯に、長期トレンドは考慮しないパターンのパラメータです。
稼動開始以来好調の「AUDNZD Otaku」と「Royal-AUDNZD」の様な動きなのかな?
ロジックが被らないか注意が必要です。
「Flex Beggar2 Day Trading Edition」各通貨ペアバックテスト結果、素性が良い!
通貨ペア | プロフィットファクター | 損益 (ドル) | 最大DD (ドル) | 取引回数 |
---|---|---|---|---|
AUDCAD | 2.28 | 2024.46 | 129.47 | 814 |
AUDCHF | 1.08 | 191.19 | 521.09 | 435 |
AUDJPY | 1.43 | 1223.89 | 218.28 | 1356 |
AUDNZD | 2.72 | 5355.20 | 138.35 | 2829 |
AUDUSD | 1.39 | 1019.06 | 288.00 | 1102 |
CADJPY | 2.10 | 1565 | 97.04 | 1059 |
CHFJPY | 2.54 | 3269.45 | 171.31 | 1662 |
EURAUD | 2.09 | 2045.95 | 181.33 | 583 |
EURCAD | 3.66 | 4609.50 | 93.89 | 1831 |
EURCHF | 3.15 | 2803.78 | 166.94 | 1189 |
EURJPY | 1.73 | 1543.06 | 232.15 | 909 |
EURNZD | 1.66 | 1651.47 | 249.19 | 577 |
GBPAUD | 1.81 | 2808.06 | 361.84 | 1251 |
GBPCAD | 2.97 | 3499.01 | 96.07 | 1362 |
GBPCHF | 3.81 | 5318.88 | 166.60 | 1362 |
GBPNZD | 2.46 | 3101.13 | 198.67 | 686 |
GBPUSD | 1.71 | 1072.51 | 152.20 | 490 |
NZDJPY | 1.34 | 923.99 | 293.69 | 717 |
NZDUSD | 1.33 | 928.66 | 337.90 | 850 |
USDCAD | 2.14 | 2273.86 | 147.87 | 1691 |
USDCHF | 2.41 | 2117.84 | 83.69 | 1001 |
USDJPY | 1.62 | 1265.77 | 176.25 | 1354 |
AUDNZD2 | 3.79 | 25322.13 | 156.45 | 5251 |
「Flex Beggar2 Day Trading Edition」22通貨ペア23種類バックテストですが、データはFXDDの1分足で、FXDDにない通貨ペアは、メタクォーツのデータでモデリング品質が悪いのもあります。
バックテスト時のスプレッドは、朝スキャルでスプレッドの広がりを考慮し厳しめの設定で行いました。
以下となります。
GEMFOREX標準スプレッドが1Pips台の通貨ペアは+1.0Pips
GEMFOREX標準スプレッドが2Pips台の通貨ペアは+1.5Pips
GEMFOREX標準スプレッドが3Pips台の通貨ペアは+2.0Pips
上記もしくは、上記を足した場合に、EA推奨スプレッドフィルター値を超える場合は、EA推奨スプレッドフィルター値いっぱいにしてます。
バックテスト期間は2005年からですが、通貨ペアによってはそこまでデータがない通貨ペアもあります。
バックテスト結果は、通貨ペア毎かなりのばらつきがあります。
プロフィットファクター3台が4通貨ペア
プロフィットファクター2台が8通貨ペアで
高プロフィットファクターの通貨ペアが、12通貨ペアとなってます。
それらはリスクリターン率も異常に高く、単品でも使える十分な出来です。
特に深夜に稼動するAUDNZD2は、プロフィットファクター3.79と高く、特に損益が他を圧倒し25322ドル、その結果14年リスクリターン率は、162倍と異常な成績ですね。
22通貨ペア23種類合成バックテスト結果
バックテスト期間:15年5ヶ月
プロフィットファクター:2.34
損益合計:75933.62ドル(1万通貨取引)
最大ドローダウン:663.05ドル(1万通貨取引)
総取引回数:30,361回
月間平均損益:410.45ドル(1万通貨取引)
勝率:84.13%
10年間リスクリターン率:77.8倍
最大ドローダウン以外は、全ての面で元祖「Flex Beggar」を大きく上回りました。
特に損益合計は巨大な数字を叩き出してます。
最大ドローダウンは、「Flex Beggar」の1.5倍と高いながら、損益合計が大きいので10年間リスクリターン率も大きく上回る結果となりました。
なんと77.8倍!
これは過去の最大ドローダウンからの復帰に、たった約1.5ヶ月で回復する事を意味します。
年別、月別成績も良好で年間でのマイナス年は無し、マイナス月も異常な少なさ
年間でマイナスな年はありません。
この長期間で月間でのマイナス月もひじょうに少ないです。
バックテストを見る限り、ケチのつけようがない成績ですね!
但し朝スキャルメインなので、バックテスト通りに行かないのも事実
それではフォワード状況はどうでしょか?
「Flex Beggar2 Day Trading Edition」フォワード状況
上記は4月22日から6月10日までのデモフォワード状況ですが、綺麗な右肩上がりで良好です。
しかしながら損益合計は444ドルとバックテストの約半分ぐらいの成績です。
これは、バックテストは全ての取引がスプレッドフィルターにかからないのに対し、フォワードではスプレッドフィルターにかかる事が多く、取引回数が減るのが原因です。
これは想定内なので良しとして、フォワードでも右肩上がりで推移してくれる事が重要です。
そのスプレッドフィルターに引っかからず、エントリーした145回の取引結果は、プロフィットファクターは現在なんと5.21!
より重要なフォワードテストで、あり得ない程の高いプロフィットファクターを叩き出してます。
現在GEMFOREXで稼動中の「Flex Beggar」は好調を維持してますが、それ以上も期待出来そうな感じです。
しかし、「Flex Beggar」を「Flex Beggar2 Day Trading Edition」に置き換えるのではなく、並走させる事にしました。
これまでも好調を維持している「Flex Beggar」をリアルフォワード実績の浅い「Flex Beggar2 Day Trading Edition」置き換えるべきではないと考えました。
片方のEAに全てを費やすより、似てても異なる2つに分散した方がリスクも分散出来ます。
とは言え同じEAの味付け違いと捉え、ドローダウンもある程度被さる事を想定し稼動ロットを割り振ります。
当面は、「Flex Beggar」>>「Flex Beggar2 Day Trading Edition」
様子を見て徐々に配分を変えて行きます。
共に20通貨ペア以上なのでVPSには負担をかけますが(笑)
ちなみにEAの設置は、2つのMT4に12通貨ペアと11通貨ペアで分けて同一口座番号でログインして稼動します。
「Flex Beggar2 Day Trading Edition」はGEMFOREXで無料で使えます。
EAの詳細を確認するには、ログインが必要で、その為口座開設が必要となります。
口座開設は名前とメールアドレスの入力だけで簡単に開設出来ます。
その後使わなければ放置でOK!費用は一切かかりません。
使用するなら1回目の出金するまでに本人確認書類の提出を行えばOKです。
無料でEAを使うにはオールインワンMT4口座へ5万円以上の入金が必要です。