メタトレーダーでEAを使うにあたり、世の中には大量のEAがあり、どれを使って良いのか判断は難しいものです。
そして最初が肝心で、初めに悪いEAを数個掴んでしまうと、FX自動売買は、やっぱりダメだねという判断になってしまいます。
そうならない為に、EA初心者に使って欲しいEAの選び方を解説します。
裁量トレードより遥かに簡単なFX自動売買
メタトレーダーでFX自動売買を始める方の多くは、裁量トレードで上手く行かなかった方が多いのではないでしょうか?
そうです。
メタトレーダーでのFX自動売買は、裁量トレードに比べて遥かに簡単です。
但し、確かなEAを選ぶ必要があります。
ポートフォリオが巨大になって来ると、ある程度条件を緩めてEAを選ぶのも有りですが、最初は誰もが、ひとつのEAからスタートする事となります。
その最初のいくつかで、連続してEA選びに失敗してしまうと、FX自動売買もダメだねって結論になってしまいます。
世の中に大量にEAが存在しますが、良いEAは一部です。
その良いEAを選ぶのは、ある条件で絞り込むだけです。
確実に良いEAがあるのに、少しでも悪いEAを掴まないようにしなければなりません。
めたろうもEAを使い始めて13年目で、FX自動売買業界が益々盛り上がってもらいたい
それは、一人でも多くの方が、FX自動売買の世界で上手く行く事が、この業界を盛り上げ、より良いEAの開発、FX会社のサービス向上に繋がると考えいるからです。
その為、少しでも参考になればと!
始めのうちは、以下の9つの条件でEAを選ぼう!
①EA発売後のフォワード実績が1年以上あり、プラスで推移している事
②マーチンゲールやナンピン取引本数5本以上は使わない
③プロフィットファクターが1.50以上
④最大ドローダウンが0.1ロット固定取引で800ドル以下
⑤10年間リスクリターン率が10以上
⑥年間平均取引回数が100回以上
⑦年間単位でマイナスになる年がない事
⑧バックテスト時のスプレッドは、使用するFX会社の公表値よりプラスで行っている事
⑨これらの結果は、最低10年以上の期間でバックテストされている事
次に詳しく解説して行きます。
良いEAの選び方
①EA発売後のフォワード実績が1年以上あり、プラスで推移している事
長期実績があるEAが数ある中、何も始めから発売直後のなんの実績もないEAを、人気やバックテスト結果だけを見て購入する必要はありません。
どんなに人気で沢山売れてても、ここは無視しましょう!
発売直後のEAの良し悪しを判断するのは難しいです。
特にポートフォリオが構築されてない、FX自動売買初心者は、まずは1年以上のフォワード実績があるEAから選ぶのが賢明です。
フォワード実績は、バックテスト結果より劣る場合が殆どですが、より近い成績であればGOODですが稀です。
また、デモ口座でのフォワード取引とリアル口座でのフォワード取引は、EAによってはリアルでは、かなり落ちる事もありますので注意が必要です。
平均利益が小さい程、この傾向が強くなり、平均利益5Pips以下のEAはパスして下さい。
フォワード実績が1年以上で、長ければ長い程良く、プラスで推移しており、プロフィットファクター1.30以上、出来る限り浮き沈みの少ないEAがベストです。
EA販売サイトGogoJungle等では、EA詳細ページに、下記の様なEA発売日からのフォワード実績がリアルタイムで表示されてますので、コチラを参考にします。
②マーチンゲールやナンピン取引本数5本以上は使わない
初心者じゃなくなくてもマーチンゲールやナンピン本数が5本以上のEAはおすすめしません。
ナンピンとは、例えば買いで買った値段より下がってしまった場合、買い増しして平均単価を引き下げる方法です。
マーチンゲールとは、含み損が生じると倍でナンピンし、更に逆行すると更に倍の4倍でナンピンし、更に倍、倍・・・永遠に追従して反転を待つ取引です。
また、変則的なマーチンも全てです。
無限大の資金があれば、理論的には負けない手法と言われてますが、無限に資金がある方はいないし、そんな大きな資金を投入した場合、その資金に見合った利益は望めません。
何年も調子良く利益を積み重ねて行き、何年も気持ち良く取引が出来ますが、いつか上記に様に、含み損が証拠金を上回った時に、利益も原資も全て吹き飛ばします。
また、幾度もやって来る強大な含み損に耐え得るマインドの持ち主は、そうそういないでしょう!
ナンピン5本以上も、最大ドローダウンが大きい物が多く、他に良いEAがある中、わざわざ選ぶ必要無しと考えます。
③プロフィットファクターが1.50以上
プロフィットファクターとは「総利益」を「総損失」で割ったもので、1を上回っていれば利益が出ていることを意味します。
ポートフォリオが充実していれば、PF1.2台のEAを採用する事もありますが、何も始めの数個目から、そんなに低いのを選ぶ必要はありません。
バックテストでPF1.5以上、フォワード実績でPF1.3以上を目安に
バックテストでPF1.8以上、フォワード実績でPF1.5以上なら尚更ベストです。
数年のフォワード実績があり、PF2以上の高いプロフィットファクターのEAがあれば、最強の部類ですね!
④最大ドローダウンが0.1ロット固定取引で800ドル以下
最大ドローダウンを評価する際、1万通貨固定取引で、最大ドローダウン何ドルかと、⑤で説明する10年間リスクリターン率とを、合わせて評価する事をお勧めします。
良く口座残高に対して、最大ドローダウン〇〇%以下なら良しとか、書いてるのを見ますが、初期証拠金の設定でも変わりますし、取引数量の設定でも変わるし、資金の増減時期でも変わるし、同じEAで同じ成績でも、先の3つの数値を変える事により、いくつでも数値を作れます。
よって意味がないと思います。
例えば初期証拠金1万ドル設定で最大ドローダウン20%だったとして、同じ取引内容でも初期証拠金2万ドルにすれば最大ドローダウン10%になり良く見えます。
また、初期証拠金1万ドルで最大ドローダウンが10%だから大丈夫と思っても
その10%って、証拠金が一体いくらの時の10%ですか?
と言う話で、取引で期証拠金が6万ドルに増えた時の10%なら0.6万ドルとなり、EA稼動直後にそのドローダウンがくれば、いきなり資金半減です。
決してバックテスト開始時の、初期証拠金1万ドル設定時点に対する10%ではないのです!
よってMT4のバックテストにおける、最大ドローダウンを証拠金に対するパーセントで見る事に意味はありません。
最大ドローダウンは、1万通貨固定取引での損益ドルで見るようにしましょう!
⑤10年間リスクリターン率が、最低10以上
まずリスクリターン率とは、総利益に対し最大ドローダウンの割合を示した数値となり、総利益に対しどれだけのリスクがあるかを数値したものです。
要するに、固定ロット取引で、最大ドローダウンが同じでも、総利益が倍なら、リスクリターン率2倍の数値になり、同じリスクで倍稼ぐ事が期待出来ます。
また、この数値が大きい程、ドローダウンからの回復が早い事を示します。
ただこのリスクリターン率の数値も、取引期間を考慮せず記載されてる事が多く、その様な場合、その数値自体の比較に意味を成しません。
同じEAでも、バックテスト期間が長いと、数値が大きくなるし、短いと小さくなるし、期間が違う数値を比較しても意味がないので、当ブログで「10年間リスクリターン率」と言う計算式を作りました。
計算方法は下記の通りです。
10年間リスクリターン率 = 損益合計➗バックテスト期間月数×120➗最大ドローダウン
15年間でも20年間の異なるバックテスト期間でも、その中の10年間のリスクリターン率を導きます。
要するに10年間の利益が、最大ドローダウンの何倍になるかです。
これも、ポートフォリオが充実している場合は、10倍以下のEAも採用しますが、初めの数個でわざわざ低いのを選ぶ意味はありません。
ここは最低10倍以上、出来れば20倍以上、15倍以上のEAを織り交ぜて下さい。
⑥年間平均取引回数が100回以上
取引回数が少ないEAは、始めのほうはやめておきましょう!
まず取引回数が少ないとバックテストの信頼性が落ちるのが一般的です。
相当フィルターもかかってるので再現性も低い事が多いです。
また、総利益が少ないEAが多く、ドローダウンからの回復も遅いです。
それと、取引回数が少ないEAは、何より大変つまらないです!
この手のEAは、沢山EAを動かすようになって、1つのEAの取引など、気にしなくなってからにしましょう!
⑦年間単位でマイナスになる年がない事
こんな感じで、年間単位でマイナスがないEAを選びましょう!
マイナスな年が1年でもあってはいけない訳ではなく、始めの数個のEAから、わざわざ選ぶ必要無しとの事です。
年間単位の損益は、当ブログのEAレビューに掲載してますのでご参考までに!
また、自身でバックテスト確認される場合は、下記記事を参考にして下さい。
EAバックテスト分析ツール「QuantAnalyzer」のダウンロード・インストール方法
⑧バックテスト時のスプレッドは、使用するFX会社の公表値よりプラスで行っている事
EA販売者のバックテスト結果は、EAの性能を少しでも良く見せる為、狭いスプレッドで実施した結果を掲載してる事が多いです。
リアル口座での取引結果は通例、バックテスト結果よりも劣るものです。
リアル口座での取引では、バックテストにはない、スプレッドの拡大やスリッページ、約定の遅れ等、様々はマイナス要因があります。
よってバックテスト時のスプレッドは、使用するFX会社のスプレッド同じだったり、狭かったりすると、リアル取引と更に大きくかけ離れてしまします。
少しでも現実に近づける為、スプレッドは使用するFX会社の公表スプレッドより0.5~1Pips以上広めで実施して下さい。
当ブログのバックテストは、以下の条件で実施してます。
朝スキャル以外:使用FX会社よりプラス0.5~1Pips
朝スキャル
スプレッドが2Pips以下の通貨ペアはプラス1.0Pips
スプレッドが2~3Pipsの通貨ペアはプラス1.5Pips
スプレッドが3Pips以上の通貨ペアはプラス2.0Pips
⑨これらの結果は、最低10年以上の期間でバックテストされている事
バックテストは、10年以上の期間で行われてるものだけを参考にして下さい。
尚、EA販売ページのバックテスト結果は、良く見せてる場合があるので、気を付けて下さい。
特にバックテスト期間が8年に満たないものは、何故そんなに半端な期間で実施したのか怪しいです。
当ブログの様に、様々なFXブログのバックテスト結果の方が良く見せる必要がないのでマシです。
ただ、ブログによっては公式ページのバックテスト結果をそのまま掲載しているブログもありますので気を付けて下さい。
最終的にはEAを入手して、自身でバックテストを行い最終判断を行います。
下記ページは、現在めたろうが使用しているEAの記事一覧のページです。
沢山EAを使ってるので上記に満たないEAも含まれてますが、参考までに!
EAを購入するなら、リアルフォワード取引結果も確認出来るゴゴジャンがおススメです。